メガネレンチとラチェットレンチの違いはトルクのかけやすさと作業効率

ボルトやナットを締めたり緩めたりする際、工具選びは作業のスピードや仕上がりに直結します。

なかでも「メガネレンチ」と「ラチェットレンチ」は、プロの整備士からDIY愛好家まで幅広く使われる定番ツール。

しかし、どちらを選ぶべきか迷うことはありませんか？

メガネレンチは強いトルクをかけやすく、しっかりとした締め付けに最適。

一方、ラチェットレンチは手を離さずに素早く回せるため、作業効率を格段に向上させます。

メガネレンチとラチェットレンチの決定的な違いは、メガネはボルトをしっかりと掴み力をかけやすく、ラチェットレンチはボルトを効率よく回すことに特化した工具だということです。ラチェットレンチは六角内部が金属ではないため、強く力を入れると割れることがあります。

メガネレンチとラチェットレンチの主な違い

メガネレンチとラチェットレンチはどちらもボルトやナットを締めたり緩めたりする工具で、機能としては同じですが、構造や使い方に違いがあります。

メガネレンチは両端が六角のリング状になっていて片方ずつ大きさが違う組み合わせ（コンビネーションレンチ）になっています。

対して、ラチェットレンチは、形状はメガネレンチと同じでも、ラチェット機構が内蔵されているので片方にだけ回すことができるので作業効率が格段に上がります。

ラチェット機構とは、スイッチを切り替えることで一方向にだけ回転し、逆方向には空回りする仕組みのことです。これによって、工具をボルトやナットから外さずに連続して回せるようになります。

ラチェット機構は生活の中のいろんなものに搭載されていて、例えば、自転車のペダル、ホッチキス、車のシートベルトなどがそうです。

メガネレンチとラチェットレンチの主な違いとしては、形と大きさがわかりやすいです。

メガネレンチとラチェットレンチの使い方の違い

メガネレンチとラチェットレンチの違いは上の動画のように、場面によって使い分けると最適な効果を発揮できます。

メガネレンチが活躍する場面

• 固着したボルト・ナットを外すとき
• ナメるリスクを減らしたいとき
• 確実にトルクをかけたいとき
• 狭い場所でスムーズに回したいとき
• 耐久性を重視したいとき

ラチェットレンチが活躍する場面

• 作業スピードを上げたいとき
• 狭いスペースで工具を動かしにくいとき
• 手の疲労を軽減したいとき
• ボルト・ナットを素早く脱着したいとき

メガネレンチとラチェットレンチ

• 固着したボルトを緩めてから、素早く外すとき
• しっかり締めてから、最後の増し締めをするとき
• ボルトの入り口が狭い場所での作業
• ナメかけたボルトを扱うとき

メガネレンチとラチェットレンチが両方ついていると、仮締め→増し締めがスムーズにできたり、ナメかけたボルトをメガネで緩めてラチェットで素早く回したり、それぞれの利用シーンのいいところどりができるようになります。

メガネレンチとラチェットレンチ違いまとめ

メガネレンチとラチェットレンチはかたちがよく似ている工具ですが、使い方や使い分けに違いがあるので場面によって使い分けすると作業効率が格段にあがります。

基本的にはメガネレンチだけで何でも対応できますが、ラチェットレンチがあると、それぞれの強みを活かしながら、確実な締結と作業スピードの向上を実現できます。