クルマをカスタム(ドレスアップやパーツ交換などなど)してみたいけど、何から始めたらいいか、何を気をつけたらいいか、わかりませんよね。
僕がカー用品店スタッフ時代に、よくそんな相談がありました。

まずは、何をしたら違法改造になるのか理解して、予算を考えつつ
どこに向かいたいかを確認しましょう!
クルマをカスタムすることは、クルマに愛情を注ぐことと一緒で、カスタムをすればより一層クルマへの愛着が深まり、世界に1台の自分だけのクルマにすることができます。
これからカスタムしようとしている初心者へ
「クルマのカスタム」とひとことで言っても、人によってこだわりたいところは全く違います。
クルマを大切に乗りたいから、エンジンを労ってあげたいし、交換できるオイル関係は適切なタイミングで変えてメンテナンスにこだわる人
外見をかっこよくしたいから、車高を下げて、ホイールをインチアップして、エアロをつけたり、ライト系を変えて目立ちたい人
車内空間をより快適にするため、シートカバーを取り付けたり、ふかふかのマットを引いたり、充実した時間を過ごすために工夫したい人
音楽や映像が好きで、スピーカーの音質をよくしたり、良質な音響空間を整備することでオーディオ&ビジュアルに夢中な人
まずは、あなたがどの方向性でカスタムしたいかを決めることが重要です。
ちなみに僕は、軽自動車に乗っていたときは、車高調・タイヤホイール・マフラー・エアクリ・CPUなどなどひと通りイジリ倒し、ミニバンのときはオーディオにこだわり、スピーカーとウーファー、デッドニングまでやりました。
最初に考えるべきこと

いつか、クルマを売るときのことを考慮しますか?
カスタムした状態で売却するか、乗りつぶすつもりなのかによって、
どこまでするのか?が変わりますよ!
もし、将来的にクルマを売るつもりなのであれば、目立つカスタムは査定に影響します。
例えば、フルエアロを装着して、車高も下げて、ホイールもインチアップしたとします。
いざ、売却するとき、そのカスタムが奇抜であればあるほど、万人受けしなくなったクルマは査定が安くなる傾向があります。
ただし、シートカバーなど、プラス査定になる可能性が高いカスタムも多くあります。
注意すべきこと

NO!違法改造!
「道路運送車両の保安基準」を守ってカスタムしましょう。
車体からはみ出していたりすると突起物と見なされて整備不良で違法改造認定されます!
主に外装に関することですが、例えばタイヤホイールをインチアップするとホイールの出っ張り具合が変わります。
それによって、フェンダーよりもタイヤやホイールが飛び出してしまうことがあります。

少しくらいなら、大丈夫じゃないの?

ダメです!
「回転部分の突出規定」で、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通りそれぞれ前方30°及び後方50°に交わる2平面により回転部分、つまりタイヤホイール部分がフェンダーより外側にはみ出さないように、と定められています。
他にも、次のようなことはチェックしておきましょう!
- 車検証に記載の車両サイズが大きく変わらないように
ドアエッジにモールをつけるとかはOK! - 突起物となるようなものを取り付けない
- 他走行車両に誤解を与える又は混乱を招くような点灯をしたらダメ
ウィンカーやブレーキを白くするとかは事故に繋がるので絶対ダメ!!

カスタムするにしても、自分でできるの?
お店に頼まないとできないの?

そこも重要なポイントです!
カスタムの内容によっては、取り付けに専門的な知識も工具も必要になります。
この記事では、初心者向けなのでお店に頼む前提でお話しますね。
初心者にオススメのカスタム

最初のうちは、お手軽にできるカスタムがオススメ!
少ない費用でカスタムした実感を得られます。
スピーカー
ほとんどのクルマで、純正スピーカーは「鳴ればいい」程度の代物です。
スピーカーを取り外してみれば一目瞭然なのですが、純正品と社外品でこれだけ違います。



純正品のほうが安っぽいし、裏側のパーツが小さい!

そうです。
音を鳴らすためのマグネットが裏側についてますが、マグネットの大きさ、磁力の強弱は音の出力に比例します。つまり、社外スピーカーのほうがマグネットが大きいので格段に良い音が出せるということが画像からでもわかりますね!
ただし、音の良し悪しはスピーカー出力だけでは決まらないので注意してください。
純正スピーカーから社外スピーカーに交換するには、スピーカー本体と車種によっては取り付けに必要なパーツがあります。
それにお店での工賃がかかるので、
スピーカー本体+(車種別取り付けパーツ+)工賃 = 約2万前後~

けど、純正でスピーカーはついてるし、わざわざ交換する必要ある??

あります!音楽が好きな人なら、その違いに感動するはずです。
実は、純正のスピーカーでは聴こえない(聴こえにくい)音があって、スピーカーを交換することによって、今まで聴こえなかった音が聴こえるようになって、よりクルマを楽しめるようになります!
音域の話は、とても深く長くなるので、別の機会にお話しします。
純正のスピーカーは、中音は出ますけど、高音と低音は苦手です。
- 高音が出るスピーカー:ツィーターという高音専用の小型スピーカーか、コアキシャル
→純正装着車の場合、ダッシュボードの両端についていることが多い - 中音が出るスピーカー:ミッドウーハーとも言い、16cmか17cm、楕円形もあります
→ほとんどの車種で、ドアパネル内についています - 低音が出るスピーカー:ウーハーやサブウーハーと呼ばれ、形はいろいろ、別置タイプ
→純正では、ドアスピーカーがその役割を担っていますが、別に置くと音響が激変!
タイヤ・ホイール

見た目もすぐに変わるし、ホイールを変えたい!
タイヤはあるから、ホイールだけでも変えられる??

ホイールだけでも変えられますけど、タイヤとセットで買うほうがお得です。
タイヤホイールセットで買うと、純正のタイヤホイールが余るので、フリマアプリで売却したり、予備として置いておくことができますよ!
タイヤの交換時期にホイールをセットで購入するとお得です!
タイヤだけの交換より、タイヤホイール交換のほうがお店側にとってもメリットがあります。
- タイヤホイールセットのほうが客単価が高い⇔値引きしてでもセットを買ってほしい
- 純正のタイヤホイールは持ち帰りが多いので、店側の廃棄コストが軽減
- メンテナンス以外での来客によるリピーター確保
ただし、ホイールはデザインがすごく、すごくたくさんあります。
正直、デザイン、ホイールサイズ※、ホイールカラーとかをこだわりだしたら、沼にハマります。
※ホイールは、インチ(リム径)以外にリム幅、インセット(オフセットともいう)のサイズがあり、フェンダーギリギリ合法内に収めることもできます。ホイールサイズを細かく指定できるのはオーダーホイールだけなので、価格は高価(1本3万以上とか)になります。

あれ?
よく、カー用品店に行くとタイヤがもう組み込んであるホイールありますよね?
あれはダメなの?

よく覚えてますね!
カー用品店では、ホイールを安く仕入れられるタイミングで仕入れて、タイヤを組み付けておくことで、タイヤを買いに来たお客さんに、ホイールセットをすすめることがあります。
ホイールには、メーカー品や高級ブランドももちろんあり、そういうホイールはタイヤを組み付けずに店内に展示してあります。
ホイールは、ディッシュ、スポーク、メッシュ、フィンなどの外見的なデザインの他、ブラックポリッシュやガンメタなどのカラーデザイン、鍛造と鋳造といった製造工程の違い、ワンピースやスリーピースなどパーツ組付けなど、その種類と組み合わせはたくさんあって、選ぶのが大変かもしれません。
街を走るクルマのホイールを眺めて、気になったデザインを中心に選ぶといいですね!
ライト系

ヘッドライト以外にも、ウィンカーやバックランプ、ルームランプをLED化すると明るくてオシャレですよ!
僕のオススメは、バックランプのLED化!!
カーメイトのLEDバックランプはバックランプ用に設計されていて、ガソリン車はもちろん、電気自動車の電気回路にも対応している安心のメーカー品です。
純正球と比べて約3倍の明るさ、6500ケルビンなので、少し青みがかった白色光です。


えっ??
バックランプって、バックするときだけ光るライト??
なんだか、凄く地味な気がする、、。
そう思うのも仕方ありません。
バックランプは、純正では電球色がついています。

思い返してみてください。バックするとき、
いつも、もうちょっと明るいほうがいいのになって思ってませんか?

た、確かに!
家の車庫奥の自転車が見えなかったり、外出先の駐車場で停めるとき、周りの電灯とかで余計に見えにくかったりします!!

バックランプのLED化は地味ですけど、とても実用的で、バックランプが点灯しているところを傍から見た人は、「おっ!明るい!いいな~。」なんて思ってくれます。
しかも、比較的、交換が簡単なのでDIYの初回としては最適だと思います!
さらに言うと、カーナビに映るバックモニターは、電球色は見えにくいんです。
LEDは白色で綺麗に照らされるので、モニター越しでもハッキリと明るさを感じることができます。
カーメイトは、カー用品の小物全般からルーフキャリアまで幅広く商品があり、ライト系に関しても安心感があります。もちろん、保証もあります。

ネットオークションやフリマアプリで、安いのがあるけど、そっちは?

確かに、ノーブランド品や海外製品で安価なものはたくさんあります。
全てがダメというわけではありませんが、中には粗悪品や構造に問題があるような製品もあり、半年くらいで点かなくなったということもありえます。
見極めができないうちは、安心できるメーカー品を買いましょう!


ちょっと待って!
800ルーメンとか500 lmとかって、なんのこと??

lmはルーメンといって、簡単に言うとLEDの明るさを表す単位です。
数字が大きくなるほど、明るくなりますが、ネット通販では明るさだけを強調した商品に注意してください!

LEDは長寿命だし、明るければ明るいほどいいんじゃないですか?
なんで明るすぎると注意なんですか?

LEDは理論上は半永久的に使える凄くエコな光源です。
けど、LEDに電気を流す回路や端子は故障や接触不良もあります。
LEDが明るいほど、流す電気も多くなり、回路や端子にかかる負荷が大きくなります。
つまり、明るさだけを追求した商品は、安全性と寿命を犠牲にしていることがあるので、注意したほうがいいよってことなんです。
小物グッズ紹介
これからカスタムしようとするのに、難しく考える必要はありません。
あなたがクルマを楽しむために、あなたがどうしたいかを基準に考えてください。
上で紹介したカスタムの他に、小物や芳香剤などのグッズもたくさんあります。
あなたの興味と感性を刺激するグッズを取り付けたりして、クルマをもっと楽しみましょう!

小物便利グッズをいくつか紹介します!
あると便利なものばかりです。


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↓ スマホやタブレットの画面に塗るガラコ!滑りがよくなる上に、指紋がつきにくくなる
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