クルマのボディカラーには、いろんなバリエーションがあって、目立つ派手な色、汚れが目立たない色、淡くて柔らかい印象の色などたくさんあります。
初めてクルマを買うとき、長年乗ったクルマを買い替えるとき、何色にするか迷いませんか?
実は、クルマのボディカラーは基本的には3種類の方法で塗装されていて、特に最近はパール系とメタリック系のカラーが人気が高く、バリエーションも豊富です。
この記事では、あなたに適したクルマのボディカラー選びをお教えします。
クルマの塗装基本3種類
クルマの塗装は、例えば「ホワイト」でもその塗装方法により、長持ちの度合いや色褪せ、メンテナンス方法が変わります。
そして、もちろん塗装方法によって、その色合いを出すまでの塗料の調合方法も変わります。
ソリッド
基本中の基本である塗装方法で、単一の塗料か、同系統の塗料を絵の具のように混ぜて色を作り出します。ソリッドの場合、塗料自体の力が強いので色褪せや紫外線に強いのが特徴です。
パール
いわゆるパール系は、通常の塗料の中に、粉砕した雲母(マイカ)が入っていて、光が当たると複雑な反射・屈折をして独特の光沢感を生み出すので、人気の塗装方法です。
パールといっても、真珠(パール)が入っているわけではないんですね。
マイカが塗装面に露出するとザラザラとした感触になるため、透明被膜であるクリア塗装が上塗りされています。
メタリック
メタリックという名の通り、金属であるアルミの微粒粉が含まれている塗装で、塗装色と同系統のアルミを混ぜることで、光を反射してキラキラ輝き、色に深みを与えます。
メタリックは、アルミが入っているために、そのままでは酸化してしますので、色落ちを防ぐためにクリア塗装が上塗りされています
クルマの色が持つイメージ

ブラック系
定番カラー
高級感があり落ち着いた雰囲気
熱を吸収するので夏場はめちゃ暑いし熱い
水滴がレンズ効果となり熱でボディが傷みやすい
小傷が目立ってしまう

ホワイト系
定番カラー
高級感・清潔感があり威圧的でない
光を反射するので夏場は暑くなりにくい
膨張色なのでクルマが大きく見える
小傷が目立たない代わりに水垢が目立つ
雪国では雪と同化するので注意!

シルバー・グレー系
万人受けがよく飽きない
無難な色だが事故に遭いにくい色でもある
汚れにくく、汚れも傷も目立たない
メンテナンスがすごく楽

ブラウン・ゴールド系
珍しい系で人とかぶることが少ない
メタリック系なので色に深みがある
汚れがとても目立ちにくいだけじゃなく、花粉や黄砂でも見えにくい

イエロー系
ゴールドとの違いは、明るい色であること
こちらも珍しい色で人とかぶることが少ない
黄色は注意を促す色なので、事故に遭いにくいとされてます
水垢や花粉、黄砂など汚れが目立ちにくい

レッド系
派手で、ソリッド系が多いので色褪せは少ない反面、傷が目立ちやすい
スポーティーなイメージ
この色のクルマが走ってたら、つい見ちゃう
ちなみに、左のクルマはフェラーリ
究極の不便利カーだけど、かっこいい!

ブルー系
レッド系と同じくスポーティーなイメージ
鮮やかなブルーは晴天下で映えます
実は、ブルー系は収縮色といって、実際の距離よりも遠くにあるように見えてしまう色

グリーン系
不人気色だったグリーンが近年、人気色に!
といっても、グリーンというよりはカーキやモスグリーンなど
人気の秘密は、遊べる軽をキャッチフレーズにイメージ戦略が成功したことかな?
アウトドア感を押し出したイメージにぴったりで人気カラーの仲間入りしました。

オレンジ系
そもそもこの色は設定されてるクルマが少ない
CMやWebではカラフルで目を引くのでイメージ戦略に用いられますが、買う人は多くない
汚れは見えないし黄砂も目立たないのに敬遠される理由は、目立ちたいクルマでもないのに色で目立ってしまうから、ですww

パステル系
可愛い系のカラーとして女性に人気
近年のオラオラ系威圧感のあるクルマに対して、優しいイメージの淡いパステルカラー
水垢やキズが目立ちにくく、多少洗車をさぼっても全然汚く見えません
人気色ランキングTOP5
- ホワイト系(メタリック・パール含む)35%
- ブラック系(メタリック・パール含む)19%
- シルバー11%
- ブルー系10%
- レッド系7%
アクサルタ社 世界自動車人気色調査年次報告書(2019年)より引用
人気色ランキングワースト
実は、ワーストの度合いはほぼ横ばいなんです!
つまり、上のトップ3以外の色は、人気・不人気というよりは、こだわりの層と言えます。
スポーツカーの派手な色は、ドライバーの趣味もありますが、目立ちたいからというのが理由のひとつとしてあり、スポーツカーでない、例えば、ヴィッツやアクアなどのコンパクトカーがイメージ戦略でオレンジやピンクを打ち出してきても、コンパクトカーを買う客層は決して目立ちたくはないんですよね。
その中でも、オレンジ・ピンク・イエローあたりは、クルマメーカーからするとユーザーに興味を持ってもらうキッカケにしたいからアピールはするけど、実際にその色を買ってもらおうとオススメしているわけではないってことです。

トヨタの高級車、クラウンにこんな色があったのを知ってますか?
限定車で、トヨタはこの目立つカラーリングで、新たな顧客ニーズを開拓し、特に若い世代、さらに言えば女性客のファンを獲得することができたんです。
僕は、ピンクのクラウンを2台見ました。
3台見つけてたら幸運が訪れてたかもww
手放す時に高く売れるカラー
クルマを手放すときに、次のクルマの選択肢が増えたり、オプションを追加したりしたいので、少しでも高く買い取ってもらいたいですよね?
手放すときに高く売れるクルマ → ブラック・ホワイト・シルバー
人気色で、中古車でも買い手がつきやすいので査定も他の色より高いです。
事故に遭いやすいカラー
実は、統計的にも事故に遭いやすいボディカラーというのがあります。
ブルーは、その色が持つ癒しや穏やかなイメージから、事故という危機意識から遠のいてしまい、ブルー系のクルマが走っていてもドライバーが注意を怠ってしまうという傾向があります。
ブルー系でも、事故に遭わないよう、一時停止を徹底して、早めのライト点灯で気をつけてください。
ちなみに、事故率が一番低いのはシルバー系です。
商用車でシルバーが多いのもこういった理由があるんですね。
ボディカラーの選び方
今は新車だけじゃなく、中古車や新古車でも在庫からボディカラーがある程度選べるようになっています。新車や新古車でボディカラーが選べるときに大切な点をまとめました。
- 買った車を廃車まで乗るつもりのとき
あなたは、好きな色を買って1台のクルマを大切に乗って楽しむことができます - 数年後に乗り換えるとき
乗り換えのときに少しでも高く売れる人気色(ブラック・ホワイト・シルバー)がオススメ - 洗車が好きでクルマがピカピカしてるのが好き
メタリック系より、パール系のほうが洗車やコーティングで輝きが増します - 洗車はあんまりできない
メタリック系のシルバー・パステルが汚れが目立たないのでオススメ - 砂利道や山道をよく走る
人気色のグリーン系は土泥がついていても似合います
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