布製タイヤチェーンの代表といえば、雪国ノルウェーで生まれて世界60ヶ国以上で販売されているオートソックの評判を紹介します。
昔ながらの金属チェーンや樹脂やゴムのチェーンが人気ではあるものの、最近ではオートソックの人気がとても高まっています。
「クルマに履かせる靴下」という表現がぴったりで、スノーソックスとも言われる布製タイヤチェーン。積雪やアイスバーンでも確かなグリップを実感できます。
オートソックは、ちょっと劣化してきて心配になったスタッドレスの保険、スタッドレスを買うほどでもない地域の人、金属チェーン取り付けに自信がない人にぴったりな布製タイヤチェーンです。
カー用品店スタッフとして、全種類のタイヤチェーン装着経験あり。独学で防災士資格を一発合格。軽自動車からミニバン、4WDなど幅広い車種の運転経験と、カー用品の知識を記事にして情報発信しています。防災士の観点からも万が一のためにタイヤチェーンの備えは必要だと考えています。
オートソック公式サイト https://autosock.jp
オートソックに関して、徹底的に解説しています。冬の備えの参考にしてください。
オートソックの評判:チェーン規制でも使えるので重宝
オートソックは、雪国ノルウェーで生まれた滑り止めに特化した布製タイヤチェーン。
もちろん、日本のチェーン規制にも対応していて、特に凍った路面で確かな効果を発揮します。(国土交通省のチェーン規制Q&Aでも、布製カバータイプは問題ないと書かれています。)
本記事では、布製タイヤチェーンをよく知らない人、使ったことがない人に向けてオートソックの評判や取り付け方について画像付きでシンプルに解説します。
金属や樹脂、ゴムのタイヤチェーンと違って、オートソックは軽くてコンパクト。
凹凸がないので乗り心地は装着前とほとんど変わりません。
では早速、オートソックの評判について見ていきましょう。
“去年に購入してしばらく荷台の肥やしになっていましたが,東北遠征中に使う機会が訪れました。布チェーン自体が超ジャストフィットなのと,フェンダーとタイヤのクリアランスが小さくタイヤ幅もそれなりにあるので,装着に思ったより時間がかかりました(15分くらい)。空転しながら登っていた雪道も特に空転することなく登れたので,可もなく不可もなくちゃんと仕事してくれるといった感じです。装着して10kmちょっと走りましたが布なのですぐ毛羽立ってきます(まだまだ使えます)。”
みんカラのはやわざの愛車さんのパーツレビュー
めったに使う機会がなくとも、突然、機会がやってきます。不安に過ごすよりは、「備えてよかった」と思える方が安心ですね。
“私は、住んでる地域が年に数回薄っすら積雪する程度、積雪地区に行かない、アイスバーンになるくらい寒い時は乗らないという使い方なので、スタッドレスは履いてません。ただ、今回どうしても出社する必要があり、緊急で使用した結果、かなり有用だと分かりました。※過信は禁物ですけどね。また新品買って、トランクに載せておきたいと思います。”
みんカラのツージーとMPVさんのパーツレビュー
スタッドレスを買うには高い、けど必要に迫られたときに、クルマに積んでおくといざというときに助かりますね。
“とある理由で冬タイヤ購入はやめました。代わりにこちら、急な降雪や積雪用に。雪予報でたら基本シビック乗らないのでこれで十分かと。とある正規ディーラーがオプション?で販売している程なので信頼できると思います。”
みんカラの3代目なおたろうさんのパーツレビュー
シビックのようなタイヤクリアランスの狭いクルマには金属や樹脂チェーンは取付が本当に大変。実際作業するとわかります、狭いと取付しにくいし本当に心が折れかけます。
評判や口コミを見たところ、緊急用に購入する人が大半でした。
公道上で、もし自分のクルマが雪道で動かなくなってしまったら、後続車両に多大な迷惑をかけることになります。自分がそうならないためにも、最低限の備えが必要です。
布製ということで耐久性に不安を持つ人がいる印象ですが、降雪度合いでスタッドレスを購入するには至らず、年に数回の積雪にはオートソックが価格的にもちょうどいいという意見が圧倒的に多かったように感じました。
オートソックの評判から見る向いている人
オートソックは、軽い・薄い・取付しやすい!そして、金属チェーンと違って錆びることもないので備えとして積んでおくにはぴったりです。
一言で表現するのは少し難しいのですが、一文でオートソックが向いている人を表現するとこうなります。
雪が頻繁に降る地域ではないからスタッドレスタイヤを買うほどではないけど、主な移動手段がクルマだから積雪があったときに移動できないのは困る!という人にオートソックは向いています。
他にも、スタッドレスを履いていても、チェーン規制区間を通るためには、規制区間のためだけにタイヤチェーンが必要になる場合もあるので、クルマに積んでおくと安心です。
取り付けに力が必要ないので、女性ドライバーにもおすすめです。
- 車高が低いorクリアランスが狭いクルマ
- ホイールを傷つけたくない人
- チェーン規制区間だけの装着を想定している人
- 車内で邪魔にならない大きさがいい人
オートソックは、とにかくカンタンに取り付けできます。金属や樹脂チェーンは、力と工具が要ります。ものによっては、男性でもかなり大変です。
スタッドレスタイヤといっても過信してはいけません。夏タイヤより柔らかいスタッドレスタイヤの寿命は約3年、硬くなると溝がまだまだあってもスタッドレスの走破性能が著しく低下します。
積雪のど真ん中で立ち往生、なんてことにならないために、かさばらないし錆びないオートソックは不安をひとつ解消してくれます。
オートソックの取り付け方は他のスノーソックスと同じ
今回、実際にオートソックをエスクワイアに取り付けしてみたので、その詳細な取り付け方について、細かく撮影した画像で解説していきます。
取り付けに使ったのはオートソックの品番645、適合サイズは以下の通り。
実際に購入するときは、楽天市場やAmazonで、「オートソック+タイヤサイズ」で検索してくださいね。
- 準備オートソックを広げて向きを確認
- 取付①上から3分の2ほどかぶせる\作業用のビニール手袋が同梱/
- 取付②ズレにくいように調整する
- 取付③タイヤを半回転させる
- 取付完了残りの半分をかぶせて整える
- 取外しオートソックの取り外し
後ろ側のゴムを引っ張って手前に持ってくると外しやすいです。
実際に取り付けてみて、率直な感想は「めちゃくちゃ簡単!」でした。もう、本当に、半分被せて半回転させてもう半分をかぶせるだけ。
取外しは、オレンジ色のベルトを交互に引っ張るだけでずるっと外れます。さすがに、雪道で使った後は濡れていて大変だとは思いますが、それでも樹脂チェーンやゴムチェーンに比べたら格段に手間がかかりません。
オートソックのメリット:軽い・小さい・安い
オートソックの最大の特徴は布製であることですが、そのメリットを紹介します。
こんなにカンタンな取り付け方なのに、ちゃんとチェーン規制に対応していて、値段も安いのでコスパがいい!
実際に取り付けてみて、感じたメリットもたくさんあります。
- 布製なのでとにかく軽い!※サイズにより変わる
- 金属や樹脂タイプと違って驚くほどコンパクト
- 取り付けに力がいらない、女性でも簡単
- クリアランスの狭いクルマに最適
- 価格が安く、非常時の備えにぴったり
この他に、僕が実際に取り付けてみて感じたメリットをまとめてみました。
- ホイールやボディを傷つける心配がない
- 走行がとても静かで乗り心地が変わらない
- 増し締めの必要がない
- よ~いスタートで始めて3分くらいで取付できる
金属チェーン特有のギャリギャリ音や、樹脂チェーンのガクンガクンがなく、装着前と同じ快適な乗り心地です。
オートソックのデメリット:耐久性△・乾燥路面✖
メリットが多いオートソックですが、デメリットももちろんあります。
やはり、布製なので耐久性は低め。装着状態で走行できるのは公式サイトによると乾燥路面で120kmですが、走行距離に関わらず黒い生地が表面に出てくれば寿命だと考えがほうがいいです。
デメリットを差し引いても、緊急時の保険としてクルマ1台に1セット積んでおきたいです。
- 積雪とアイスバーンに強いがシャーベットに弱い
- 使用後は濡れているので取り外しが大変
- 乾燥路では不向きで外した方がよい
水分の多い路面、いわゆるシャーベットだとオートソック本体に水と氷の塊がまとわりつくことがあり、その状態だとオートソックが路面に接地しないので効果を発揮しない場面があります。
むしろ、その場合はオートソックも金属チェーンもつけずにタイヤだけのほうが走行しやすい可能性が高いです。
他には、タイヤチェーンをめちゃくちゃ寒い現地で外すことを考えると、金属チェーンのほうが取外しに関しては楽だと感じました。(金属チェーンは緩めるだけでジャランと下に落ちる)
ただ、オートソックの使用場面では、のっぴきならない状況だと思います。そんなときに、取り付けるだけで力と根気が必要な金属や樹脂よりも、誰でもカンタンに取り付けることができるオートソックは備えとしては完璧です。
布製タイヤチェーンのよくあるリアルな質問
布製タイヤチェーンは、よく他の金属や非金属チェーンと比較されます。ざっと比較表を作ってみました。
僕の経験上の比較表です。あくまで個人感覚なので、参考程度にしてください。
布 | 金属 | 樹脂 | ゴム | |
価格 | 8,000円~ | 3,000円~ | 6,000円~ | 30,000円~ |
乗り心地 | ||||
旋回性 | ||||
安定性 | ||||
耐久性 | ||||
グリップ | ||||
取付性 | ||||
重さ | 1kg以下 | 4kg前後 | 5kg前後 | 約7kg |
収納性 | スタバ紙袋 と同じくらい | 工具箱 くらい | キャリーケース くらいデカイ | キャリーケース くらいデカイ |
布 | 金属 | 樹脂 | ゴム |
(重さは片側分)
※金属チェーンは、はしご型とひし型をひっくるめています。ひし型のほうがはしご型よりも高価で乗り心地がいいです。
次に、タイヤチェーンに関するよくある質問と回答です。実際に、僕が接客しているときにあった内容です。
金属チェーンは重いし引っ張るしで大変だった。女性でも簡単につけられる?
めちゃくちゃ簡単です。上半分かぶせて車を少し動かして、もう半分をかぶせるだけなので、5分もあれば取り付けできます。
4WDだとどのタイヤに取り付ければいいの?
4WDであっても、前輪メインと後輪メインはクルマによって違います。クルマに備え付けの説明書を見てください。オートソック公式では、4輪全てに取り付けることを推奨しています。
金属タイヤチェーンとの違いは?
金属タイヤチェーンは金属部分を地面まで掘り下げることでトラクションを確保しています。オートソックは、雪や氷上で
オートソックの耐久性が布製の中でも高いのはわかったけど、寿命はどのくらい?
乾燥路面では120km、積雪路面では数百kmの耐久性が実証されています。オートソックの外側が黒くなってきたら、交換時期です。
オートソックの注意点
オートソックはチェーン規制にも対応したコスパの高い布製タイヤチェーンですが、注意点がいくつかあります。
これは、知っておくと長く使っていけるのと、知らないとオートソックの性能を十分に発揮できない可能性もあるので、要チェックです。
- タイヤサイズに合った品番のものを使う
- 並行品を買うと初期不良に対応してもらえない
- 乗り心地が良すぎてスピードを出してしまう
- 雪上で長時間駐車するとオートソックごと凍結する
安価な金属チェーンの制限速度が30km以下なのに対して、オートソックの制限速度は50km以下、乗り心地に違和感が無さ過ぎてスピードを出してしまいがちなので注意しましょう。
スタッドレスタイヤを履いていても、4WD自動車であっても、チェーン規制区間ではタイヤチェーンを装着する必要があります。
オートソックの評判まとめ
豪雪で有名な雪国ノルウェーで生まれた布製タイヤチェーンであるオートソックは、世界中でその効果が認められ、日本でも純正採用されている信頼の高い製品です。
オートソックの評判では、かさばらないし軽い、力が要らず取り付けもカンタンという高評価が多くありました。
一方で、耐久性に不安があったり、シャーベット状態ではグリップ効果が下がってしまうなどの声もあったので、やはりドライバーの環境によって合う合わないがあるようです。
オートソックが向いている人をまとめると次のとおり。特に、取り付けに力が要らないので女性ドライバーにおすすめだと思いました。
- スタッドレス3年目で降雪に不安を覚えている人
- 降雪地域ではないけど突然の積雪に備えたい人
- 金属や樹脂チェーンの取付が苦手な人
- タイヤのクリアランスが狭いクルマのドライバー
ちなみに、オートソックのような季節商品は買うタイミングによって価格が変動します。
楽天マラソンやAmazonセールなど、ポイントキャンペーンを利用して買うのがお得です。
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