最近のクルマには標準で搭載されているヘッドライトのLEDですが、まだまだハロゲンバルブのクルマも多いです。
ヘッドライトをLEDにしたいと思ってるけど、たくさんありすぎて選べない!
そんなあなたに、最強に明るいLEDヘッドライトの選び方を教えます。
LEDの特性を理解して、失敗しない買い物をしましょう。
この記事では、国内主要メーカーで車検対応、保証期間もある安心できるH4タイプのLEDバルブを紹介します。
LEDバルブを選ぶにあたり、後半で基礎知識や選び方を説明します。
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最強のH4バルブ オススメLEDは日本ライティング
純国産のハイクオリティLEDです。
削り出しアルミに加え、銅基板を採用、さらにファンで放熱性は随一!
アルミの青い加工が見えたときにかっこいい!(ボンネットの中で隠れますけど、主張しすぎないのがいい!)
- 純正採用もされていて、クオリティは保証されています
- ハイスペックモデルのルーメン値はダントツです
- 嬉しい軽トラ・軽バン用のラインナップ
標準モデル | ハイスペックモデル | |
型番 | WD004 | WL004 |
明るさ(Hi/Lo) | 5000 lm/4500 lm | 7000 lm/5000 lm |
後方スペース | 4.20cm以上 | 4.20cm以上 |
ユニット | 別 | 別 |
放熱方法 | ヒートシンク+ファン | ヒートシンク+ファン |
保証期間 | 2年 | 2年 |
後方スペースの少ない軽トラ・軽バン用もあります!
最強のH4LEDバルブはルーメンだけでは判断しない
国内主要メーカーの高品質LEDバルブを紹介します!
僕のオススメの色温度6000K前後で、取付に必要なバルブ後方スペースも調べてあります。
IPF(アイピーエフ) コネクターを横に逃がせる
カー用品店に必ずといっていいほどラインアップされている大手メーカーで、品質に定評があります。
後方スペースがかなり必要なのがネックですが、ワイドな配光と持続力があります。
Fシリーズは、コネクターを横に逃がせるようになっています。
- ラジオノイズ抑制性能が高い
- 後方スペースがあるだけあって、放熱性◎
- 長時間の使用でも明るさが落ちにくい
Fシリーズ | コンパクトモデル | |
型番 | F341HLB | F141HLB |
明るさ(Hi/Lo) | 5400 lm/3800 lm | 4000 lm/2800 lm |
後方スペース | 6.0cm以上 | 4.6cm以上 |
ユニット | 一体 | 別 |
放熱方法 | ヒートシンク+ファン | ヒートシンク(ファンレス) |
保証期間 | 3年 | 3年 |
ポイント | 銅基板で放熱性〇 | ハイビームインジケータ 点灯回路内蔵 |
PIAA(ピア) 唯一のハイロー同時点灯バルブがある
PIAAでオススメは、ファン付ワイドビームのLEH140です!
LEDバルブで唯一、ハイビーム点灯時にロービームが消えない機能がついています。
ハイビームのときはロービームが消えるのが普通なので、この機能、暗い山道や街灯が少ない道を走るときに重宝します。
- デュアルハイビームで、ハイビームとロービームが同時点灯!(LEH140)
- 極薄基盤に両面12連装LED基板でワイドな配光で手前も明るい(LEH140)
- PIAA独自の放熱樹脂ヒートシンク(LEH140)
ファン付ワイドビーム | ファン付プレミアム | ファンレス | |
型番 | LEH140 | LEH120 | LEH110 |
明るさ(Hi/Lo) | 4000 lm/3200 lm | 2800 lm/2000 lm | 2200 lm/1600 lm |
後方スペース | 4.40cm以上 | 4.20cm以上 | 4.20cm以上 |
ユニット | 別 | 別 | 別 |
放熱方法 | ヒートシンク+ファン | ヒートシンク+ファン | ヒートシンク(ファンレス) |
保証期間 | 3年 | 3年 | 3年 |
FET CATZ(キャズ) 後方スペースがかなり短い
リフレクスネオは、後方スペースが純正バルブよりも短いので、ドライバーユニットの取り付け位置さえあれば、ヘッドライト裏が狭い車種でも取り付けできそうです。
リフレクスプラスは、ハイビームインジケータ点灯機能が標準装備。ちなみに、生産終了品なので、お早めに!
- 後方寸法が薄型設計で軽トラや軽バンにもオススメ
- 銅基板+ファン+ヒートシンクで放熱性◎
- 高級感のあるシルバーアルマイト処理
リフレクスネオ | リフレクスプラス | |
型番 | CLC40 | CLC30 |
明るさ(Hi/Lo) | 4300 lm/3200 lm | 3200 lm/2600 lm |
色温度 | 6000K | 6000K |
後方スペース | 3.16cm以上 | 4.83cm以上 |
ユニット | 別 | 別 |
放熱方法 | ヒートシンク+ファン | ヒートシンク(ファンレス) |
保証期間 | 3年 | 2年 |
ポイント | 銅基板で放熱性◎ | ハイビームインジケータ 点灯機能標準 |
カーメイトGIGA 高品質ながら日本ライティングより安価
S7は日本ライティングと同じ7000 lmなのに価格はこちらのほうが安いです!
クオリティでは日本ライティングに軍配が上がるものの、明るさ・価格・放熱性は負けてません。
明るさ重視のコスパで選ぶなら、S7のLEDバルブです!
- カー用品を幅広く扱う大手メーカーで品質・保証は安心
- 銅基板で放熱性がよく、後方スペースも余裕(S7)
- 価格・明るさ・放熱性のコスパが抜群!(S7)
S7 | E3400 | C3600 | |
型番 | BW551 | BW541 | BW561 |
明るさ(Hi/Lo) | 7000 lm/5600 lm | 3400 lm/2600 lm | 3600 lm/3200lm |
後方スペース | 4.10cm以上 | 4.40cm以上 | 3.38cm以上 |
放熱方法 | ヒートシンク+ファン | ヒートシンク(ファンレス) | ヒートシンク+ファン |
保証期間 | 3年 | 3年 | 3年 |
ベロフ 最高クラスの放熱能力
ベロフはライティングの老舗メーカー。
純正がHIDでもベロフならLED化するキットがあります!
ベロフLEDの特徴は、ヒートシンクが光源に近いということ!
光源に近いほうが放熱効率が良いので、バルブ後方スペースがすっきり。
- 外観デザインを気にしなければ、明るさと価格、放熱性のバランスが高い
- 驚きの3.13cm!CATZのリフレクスネオより短い!(プレシャスレイZ)
- 光源に近い位置で放熱するので、明るさの持続性が高い
プレシャスレイX | プレシャスレイZ | |
型番 | DBA1905 | DBA1931 |
明るさ(Hi/Lo) | 5000 lm/4600 lm | 3600 lm/3200 lm |
後方スペース | 3.53cm以上 | 3.13cm以上 |
ユニット | 一体 | 一体 |
放熱方法 | ヒートシンク+ファン | ヒートシンク(ファンレス) |
保証期間 | 2年 | 2年 |
fcl. みんカラと口コミの評価が最強
ファンレスにこだわってたfclがファンタイプに変わったということは放熱性に自信あり?!
ホームページの情報が充実していて、口コミ評価がめっちゃいいです!
ライティングのフォトコンテストに興味がある方は、ぜひfclホームページへ
- 銅基板+ファンで熱伝導性と放熱性高い
- 保証期間が1年と短め
- どこのネットショッピングでも価格とサービスが同じ
型番 | FLED-S642 |
明るさ(Hi/Lo) | 2400 lm/2400 lm |
後方スペース | 4.00cm以上 |
ユニット | 一体 |
放熱方法 | ヒートシンク+ファン |
保証期間 | 1年 |
最強のH4バルブを選ぶための基礎知識
LEDバルブを紹介するにあたって、基礎知識を学んで正しい商品を選べるようになりましょう!
特に、LEDバルブは純正と比較して大きさが変わるので、注意が必要です。
ヘッドライトの基礎知識については、下の記事を読んでくださいね!
ハロゲンバルブ
フィラメント(バネみたいなグルグル)に電気が流れることによって発光する、いわゆる白熱電球のこと。
ふわっと点灯してふわっと消えるのが特徴で、寿命は約3年。
HIDバルブ
水銀などが充填された管に通電させると発光する、蛍光灯と同じ原理。
ジワジワ明るくなって、数秒から数十秒で明るさが安定します。寿命は約5年。
LEDバルブ
発光ダイオードに電気が流れることで発光します。
パッと点灯してスッと消えます。寿命は約5年!!(理論上はもっと)
形状
主要なH4から、H1,H3,H7などたくさんあり、形状ごとに定格電力や用途が違います。
この記事で説明するのはH4という形状で、バルブに発光箇所がふたつあり、ハイビームとロービームで発光箇所が変わるタイプです。
定格電力
バルブ形状により定格電力が変わります。
H4のみ、ハイビームとロービームをひとつのバルブで行うのでHi/Lo 60/55Wという表示です。
放熱ファン・ファンレス
高効率のLEDは使用時に高温になるので、アルミヒートシンクの熱を効率よく放熱するファンがついているものと、ヒートシンクだけのものとあります。
ヒートシンクだけのものより、放熱ファンがついているほうが高温になりにくいのでLEDは長持ちします。でも、放熱ファンが大きくなりがちなので、一概に放熱ファンが一番いいというわけでもないです。
バルブ後方スペース
純正のハロゲンバルブの後方スペースを3.2センチとして、LEDバルブは後方に冷却ファンやヒートシンクがついているのでそれ以上のスペース確保が必要です。
本記事で出てくる用語
ルーメン(lm)
全体に照射される光の量(光束)を測定した明るさの単位のことで、数値が大きいほうが明るい。
ケルビン(K)
色を示す単位で、数値が高いほど青白くなり、低いほど黄色みがかる。
カットライン(配光ライン)
対向車が眩しくないように、そして、歩行者を照らすことができるように照射範囲を限定する配光ラインのことで、左走行の日本では、左が高く、右が低くなっています。
熱伝導
熱が高温から低温へ運ばれる現象のことで、LED本体が高熱になると回路や接触部分に負荷がかかり、点灯不良の原因になります。
アルミヒートシンク
熱を吸い取って空気中に放出する部品のことで、全てのLEDバルブに採用されています。
少しでも多く空気に触れる面積を増やすため、細い板を何枚も並べたような形状をしています。
熱伝導性の高いアルミ素材でできています。
ドライバーユニット
HIDのバラストのような部品で、HIDは電圧を上げるための部品ですが、LEDのドライバーユニットは電流を下げるための部品です。
LEDバルブの特徴
LEDバルブは、ハロゲンともHIDとも違う特徴があります。
特に、光源がひとつじゃないので、照射光にも違いが出るので、次の項目について理解しておきましょう!
- LEDは指向性がある光なので、照射光に若干のムラがある
- LEDのチップが多いほど、ムラが少ないが点灯不良のリスクが上がる
- 消費電力が少なく、省エネ、つまり省燃費
最強のH4LEDバルブを選ぶ基準
成形方法
LED発光時高熱になるため、LEDバルブの土台となる部分には高い熱伝導性と放熱性が求められます。
そのため、各社高いバランスで明るさと放熱性を保つための工夫がされています。
アルミダイカスト
高温で溶かしたアルミ合金を金型に流し込んで成形する鋳造法の一種。
金型どおりの複雑な成形ができて大量生産向きでLEDバルブはほとんどこれ。
一方で、密度にムラができるなど削り出しアルミと比較して硬度が低い。
アルミ削り出し
アルミの塊から加工機械を使用して任意の形に削り出して成形する。
ムラがなく密度と硬度が高いので熱伝導性が高い。
削り出しに時間がかかるのでコストは高め。
後方スペースの確認
車種により、バルブ後方のスペースがどのくらい空いているのか違います。
特に軽トラや軽バン、ハイエースはめちゃくちゃ狭いです。
バルブを購入する前に、純正バルブとLEDバルブの後方スペースの差を確認しましょう。
ドライバーユニット有無
後方スペースに余裕があればユニット一体型が取付簡単です。
逆に、スペースに余裕がなければユニット別体型となりますが、ユニットを取り付ける位置を事前に確認しましょう。
- コードが届く範囲に結束バンドやマジックテープで固定可能かどうか?
- 固定位置は高温にならないか?
- 多量の水が当たらない場所かどうか?
放熱性の確認
LED部分の高熱が続くと、保護回路により熱を抑えるため明るさが減少します。
長時間明るさを維持するには放熱が重要です。
明るさのみを重視した製品では、LEDと回路に負荷を与え続けるので、寿命が短くなります。
最強のH4LEDバルブの選び方
LEDバルブは明るければ明るいほど、効率よく放熱する必要があります。
極端に言えば、寿命を犠牲にして明るさに特化したLEDバルブもショッピングサイトに多く出回っているので、よく調べてから購入しましょう!
最低限、次の項目に当てはまるかチェックしましょう。
- 車検対応かどうか(=カットラインが出ている)
- 自分のクルマのバルブ後方スペースに余裕があるかどうか
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