クルマのヘッドライトは、点かなくなってから初めて交換するという人が大多数です。
だって、元々ついているものをわざわざ交換する必要はなありませんよね?
ヘッドライトは、夜間走行には欠かせないものですが、明るいライトのほうが運転をもっと楽しむことができます。
この記事では、クルマにおけるヘッドライトの基礎知識と明るくする方法とメリットを紹介します。
純正のライトがHID・LEDじゃない人向けの記事です。
ヘッドライトがH4でLED化を考えている人はこの記事がオススメ
暗いヘッドライトを明るくする方法
ヘッドライトを明るくするには予算別にいうと
5,000円 ~ 20,000円 で LEDバルブに交換
20,000円以上明るさ重視 で HIDバルブに換装
ヘッドライトが暗いと
- 見えない部分を見ようとして精神的に疲れる
- 歩行者や対向車からの認知度が低い
- ドライブレコーダーの映りが悪い
ヘッドライトが明るいと
- 見える範囲が広くなるので目を凝らす機会が減る
- 視認性が向上するので疲れにくくなる
- 他車からの認知度が上がり、事故に遭いにくい
- ドラレコの映像が見やすくなる
ちなみに、ヘッドライトが明るすぎると対向車のライトとの間で幻惑(グレア)という視界が見え辛くなる現象が起きますが、この点に関しては、製品の問題のほうが強いので、別の記事で触れることにします。
ヘッドライトの種類
ヘッドライトは、その形状から、大きく3つに分類できます。
電球のことをバルブ(bulb)と言います。
リフレクターヘッドライト

昔からある最もポピュラーな構造。
ヘッドライト本体が大きくなりがちなのが特徴で、ハロゲンバルブからの発光が内側の反射板で前方を照らすようになっています。このタイプはハロゲンバルブであることがほとんどです。
プロジェクターヘッドライト

リフレクタータイプより小型です。
丸いレンズ状になっていて、クルマの目のように見えます。
リフレクターの構造をレンズの配光によって実現するので、ヘッドライトを含めたフェイスデザインができるようになりました。
LEDヘッドライト

最近の主流はコレです。
LEDは光源が小さいのが特徴で、ヘッドライト形状の自由度が格段に上がりました。
消費電力も少ないので、ハイブリッド車や電気自動車には特に多く純正採用されています。
気軽に交換できないのが難点ですが、、。
バルブの種類
ハロゲンバルブ
球状の電球内部のフィラメントに電気が流れることで発光する仕組み。
クルマ用のヘッドライトだけじゃなく、家庭用の照明としても多く使われています。
安価で手に入りやすく、種類も豊富ですが、フィラメントが高熱になるため、寿命は短めで約3年。
ちなみに、ハロゲンとはバルブのガラス管に封入するガスのことです。
ふわっと点灯してふわっと消えます。
HID
ディスチャージランプやキセノンライトとも言われる。
略さず書くと High Intensity Discharg lamp
ディスチャージは放電、つまり、ガラス管の中で放電が起こることによって発光する仕組みで、家庭用の蛍光灯と同じです。
寿命は約5年~。僕は、HIDが切れかけているのを何度か見たことありますが、変な色になってきたな~と思ってから数ヶ月後に突然点灯しなくなります。
点灯直後から数十秒かけて、じわぁっと明るくなり、光度が安定します。
消えるときは、パッと消えます。
LED
これからの純正採用はLEDが主流になります。
LEDは発光ダイオードに通電されることで発光する仕組み。
光源がとても小さく、色も多彩なので日常生活でも見かけることが多くなりましたね。
特徴は、省エネ・省スペース・デザイン性・長寿命などなど。
理論上は40000時間とかの長寿命ですけど、LED自体より、構造上の問題で寿命が訪れます。なので、5年くらいじゃないでしょうか。
パッとついてパッと消えます。弱点は高熱です。
採用車種が多いバルブ形状
ヘッドライトは近年、HIDやLEDが増えていますが、それでも採用車種が多いバルブはH4という形状です。
このバルブは、唯一、ロービームとハイビームをひとつのバルブで切り替えができるバルブで、ハイエースや軽トラ、軽自動車に多く採用されています。
H4Hi/Loと表記します。
H4バルブとそれ以外のバルブで覚えても大丈夫です。
暗いヘッドライトの色と明るさの関係
ライトの色
クルマのライトの色は、色温度(K=ケルビン)で表現されます。
2500K | 3800K | 5000K | 6500K | 8000K |
黄色 | 電球色 | 白色 | 青白い | 紫 |
純正でついているハロゲンバルブは3800K前後の電球色です。
黄色 → 悪天候時に強い ヘッドライトに使えない フォグランプ用
電球色 → 環境により照射光が溶け込んで見えなくなるが、視認性〇
白色 → 反射光も見やすく、視認性◎
青白い → 視認性よりややファッション性寄り
紫 → 完全にファッション性(視認性✖)
※注意※ 色の認識には個人差があります。
消費電力
ハロゲンバルブの消費電力は35W~55Wぐらい。
商品のパッケージには、85Wとか書いてあったりしますけど、実際に消費する電力は55W以下で、85Wに相当する明るさですよってことです。
HIDの場合、電圧が足りないので、クルマの12Vを20000V以上にするパーツが別についています。
LEDだけが、ハロゲンバルブより消費電力が低くなります。
明るさの基準
ハロゲンバルブでは、明るさの基準は〇〇W相当のように、消費電力が多い=明るいという表現が使われます。
HIDは、ダントツで明るいです。HIDに関しては、バッテリーへのリレーがついているかとか、35Wモデルと55Wモデルがあったりするので、ここでは触れません。
LEDは、消費電力は少ないので、lm(ルーメン)という単位を使います。
ルーメンは全光束ともいい、光源が放つ光の総量のことで、数値が高いほど明るいです。
暗いヘッドライトを明るくする方法

ここまで、ヘッドライトの形状とバルブの色と明るさについて、わかりましたか?
それでは、それらを踏まえて、あなたに合ったヘッドライトを明るくする方法を紹介しますね。
自分のクルマのバルブ形状を調べる
ヘッドライトのバルブが交換可能な車種かどうか、まず調べましょう!
ヘッドライトにどの形状がついているのかは、こちらのサイトから検索することができます。
小糸製作所 車種別電球適合表
メーカー、車名、年式か型式、タイプから自分のクルマの適合を調べます。
例えば、日産・セレナ・初度登録令和元年6月・ハイウェイスターの場合
ヘッドライトの項目を見ると
ロービーム LED or H11
ハイビーム H9
フォグ H11
と書いています。 H11 と H9 はバルブ形状の種類です。
セレナの場合だと、ヘッドライトがLEDじゃない場合は、H11というバルブを購入して付け替えればOKです。
暗いヘッドライトを高効率ハロゲンバルブに交換
小糸製作所のPOLARGなど、市販品で高効率バルブのラインナップが多くあります。
純正で35Wの消費電力が55Wに相当する明るさになる製品をよく見かけます。
方法のひとつとして紹介しますけど、オススメはしません。
価格帯 1,000円~7,000円くらい
メリット 価格が安い
純正より明るい気がする
発熱によりヘッドライトが凍りにくい
デメリット 高効率ゆえに負荷が増すので寿命が短くなる
値段の割に明るさを実感できない
まず、ハロゲンバルブを白っぽくしようとすれば、元のフィラメントからの発光色が電球色なので、橙色に青色を足せば白っぽくはなります。
そして、青色を足すということは、バルブ本体に青いコーティングをするのですが、この時点で光量が落ちますので、価格の割に満足度が低いです。
暗いヘッドライトをHIDに換装

気づきましたか?ハロゲンバルブでは交換、HIDには換装です。
ハロゲンバルブがバルブ自体の交換で終わるのに対して、HIDはいくつかの部品があります。
HID部品
バルブ バーナーと言います
インバーター クルマの直流を交流に変換
イグナイタ 約20000Vに昇圧
バラスト 高電圧を制御するための安定期
リレー 製品により、バッテリー接続の配線が附属
価格帯 20,000円~30,000円~50,000円~
メリット ムラのない光量
純正の倍以上の明るさ
長寿命(5年くらい)
デメリット ある程度のDIYスキルが必要
メーカー・種類が多く、選ぶのが大変
HIDパーツ故障時、対応に日数と費用がかかる
HIDの寿命は長いですが、実は、大まかにですが寿命の終わりかけがわかります。
HIDの原理は蛍光灯と同じなので、バーナー本体に黒い影が目立ちだしたら、切れる前兆だと考えられます。あと、変な色が出だしたら、そろそろです。
暗いヘッドライトをLEDに交換

LEDは、老舗メーカーも後発メーカーも海外メーカーもものすごくたくさん種類があります。
絶対に買ってはいけないLEDバルブを紹介します。
絶対に買ってはいけないLEDバルブ
- 海外製品で光軸が右上がり(日本車は左上がりじゃないと車検通りません)
- 発光する光源があきらかに純正の位置と違う
- 極端に明るさだけをうたっているもの
LEDバルブの特長
価格帯 5,000円~30,000円くらい
メリット 省電力・長寿命
衝撃・振動に強い
低温でも発光効率が変わらない
色の自由度が高い
デメリット 配光にムラがある
長時間点灯でパフォーマンスが若干低下する
高熱に弱い
熱対策のできていない製品は長持ちしない
暗いヘッドライトを明るくすると
- ドライバーが疲れにくくなる
- 歩行者や障害物を発見しやすくなる
- 歩行者や対向車からの認知度があがり、事故防止に繋がる
- クルマのファッション性が上がるのでかっこよくなる
- クルマの安全性が向上し、安心からクルマがさらに楽しくなる

ヘッドライトは、簡単に交換することができるパーツのひとつです。
純正のままでなく、ぜひ、市販品のいいものを試してみてください。
コメント
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