車が好きな人なら愛着のある車を長く乗りたい気持ちがありますよね!
1980年代の旧規格の軽自動車なら、10万キロ超えたあたりからガタが出始めたり、「そろそろ乗り換えかな?」なんて考えだす人も多いはず。
でも、ぶっちゃけ軽自動車の走行距離20万キロってどうなの?まだまだ乗れるんじゃないの?なんて疑問にお答えします!
お客様と話していて、大事に乗っておられても10万キロ超えるといろいろ心配を始める方が多かったです。
実際に、軽自動車で走行距離10万キロ超えると交換必須パーツや交換推奨パーツが多くなってきます。
筆者のクルマ履歴
筆者自身はCT系のワゴンR、JB系ジムニー、MC系のワゴンR、マークX、タントカスタム、ヴォクシー、タントの乗車経験と購入売却経験が豊富にあります。専門的な作業以外はDIYでしています。
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軽自動車の20万キロまでは余裕!ただし条件あり
結論から言うと、軽自動車の走行距離20万キロまでは余裕です!
知り合いの中でも本当に大切に乗っている人が多く、ムーブ(LA150系)やワゴンR(MC系)に愛着があって乗り続けている人もたくさんいます。
旧規格の軽自動車では、よく「10万キロで乗り換え」なんてことがよく言われていました。新規格以降の最近のクルマは本当にタフですよ!
20万キロまでしっかり乗るためには、メンテナンスをしっかりとする必要があります。
例えば、一時の出費をケチって、ブレーキパッドを交換しなかったりすると、交換していたらちゃんと止まれたはずの距離で止まれずに衝突してしまう、なんてことになりかねません。
同じクルマをできるだけ長く乗ることができれば、買い替えの頻度も低くなるので、例えば10年で1回乗り換えた場合と10年同じクルマを乗り続けた場合とでは、同じクルマを大切に乗り続けたほうが出費は低く済みます。
走行距離20万キロまで安全に乗るために、気を付けるべきポイントがあるので、要チェックです。
次の条件に当てはまる車種は走行距離20万キロまで比較的余裕です。
最近の軽自動車は本当に性能が良く、耐久性も高いので、走行距離10万キロまではメンテナンスが適当でも十分乗れます。
でも、10万キロまでにどれだけメンテナンスをしていたかの影響が出始めるのが10万キロ超えてから。
やはり、走行距離20万キロまで乗ろうと思うと、メンテナンスが大切になってきます。
では、具体的にどんなメンテナンスが必要なのか?
最低限、これだけはしたほうがいいよっていうポイントを教えます。
軽自動車で20万キロまで余裕で乗るために必要なこと
軽自動車で走行距離20万キロを余裕で乗るためには、メンテナンスに重きを置いてクルマを大切にする必要があります。
「でも、メンテナンスって何をすれば?」たくさんある整備項目の中でも特に重要視してほしい項目を紹介します。
定期的なエンジンオイル交換
エンジンが元気じゃないと20万キロまで走れたとしても、「踏んでも進まない」「やたらエンジンがうるさい」といった状態でイライラしてしまうので、エンジンは特にメンテナンスが必要なところ。
カーディーラーやカー用品店では、走行距離3000~5000キロか、3ヶ月に1回~6ヶ月に1回は交換しましょうねとしているところがほとんど。
回数が多いに越したことはないけど、オイル交換も決して安くはありません。なので、最低でも5000キロに1回、年に1回はオイル交換しましょう。
エンジンオイルを交換する時必ず聞かれる「オイルエレメント」は汚れたエンジンオイルをろ過して綺麗にするものなので、エンジンオイル交換2回に1回を目安に交換すべし!
消耗品は早めに交換する
消耗品を早めに交換するって言っても、消耗品の交換時期がわかりませんよね?
専門的な知識はカーディーラーなどにお任せして、感覚的な部分で交換時期を覚えておくといいです。
こんな音がしたらこの部品!音がうるさく気になるようならすぐに整備工場へ!
- ブレーキしたときにキーキー鳴る時はブレーキパッド
- エンジン始動時のキュルキュルが弱く感じたらバッテリー
- アクセルを踏んでキーキーうるさいときはファンベルト
- ワイパー動かしてゴリゴリひっかかるときはワイパーゴム
- ハンドル動かしてガリガリ音がするときはシャフトブーツ
などなど、異変や異音を感じたときすぐに点検しておけば、修理箇所が少なく済むので、費用も最小限に抑えることができます。
タイヤのひび割れは放置せず交換
タイヤの寿命ってわかりにくいですよね?
溝もあるし、空気も抜けてないし、走れるから大丈夫!って思われがちですけど、ひび割れが酷いタイヤは要注意。
ひび割れが酷い状態で空気圧が低かったりすると、タイヤバーストの危険性が高まります。月イチくらいで空気圧チェックですよ!
タイヤの中身は空洞ですけど、タイヤの内側はゴムだけじゃなく、補強するためのワイヤーがびっしり入っています。
ひび割れが酷いとワイヤーが錆びたり劣化したり、走行中にタイヤがバーストしてしまうこともあって、事故の原因になります。
タイヤのバースト(破裂)は、タイヤの劣化、適正より低い空気圧、過積載が原因で起こります。
エンジンオイル以外のオイル系
エンジンオイル以外のオイルも意外と重要です。
車検のときに見積もりに入っていて「これ、必要なの?」って感じることもありますよね。
エンジンオイルほど頻繁に交換する必要はありませんが、安全に走行するためには欠かせないものです。
走行距離20万キロまで安全に乗るために、走行距離や前回交換時からの目安で車検のときに交換しておくと安心です。
- ブレーキフルード(ブレーキオイル)
ブレーキを踏んだときの力を伝達するためのオイルで、オイル漏れ等がない場合は車検毎の交換がおすすめ。 - パワーステアリングフルード(パワステオイル)
ハンドル操作の動力を伝達するためのオイル。走行距離2万キロが目安で、距離がそこまでいかない場合は車検2回に1回でも大丈夫。 - オートマチックトランスミッションオイル(=ATF)
主に動力の伝達部分のパーツに使われているオイル。一般的に走行距離3万キロまでに1回交換ですけど、車種により10万キロ交換推奨の場合も。 - クーラント(冷却水)
オイルとは少し違いますけど、エンジン内部を循環して冷却するための水です。減れば足すくらいの気持ちで大丈夫です。
オートバックス公式ページには推奨交換時期が掲載されています。
快適に乗るためのフィルター交換
あまり注目されませんが、クルマには2種類のフィルターがついています。
どちらのフィルターも、汚れると空気の通りが悪くなるので、フィルターの先のパーツの性能が悪化します!見えないところですけど、気を配りたいところですね。
軽自動車で20万キロまで乗ると余裕じゃなくなる部分
軽自動車を大事に乗っていると走行距離20万キロまでは余裕で乗れるとはいえ、劣化や摩耗、破損によって余裕とは言えなくなる部分がでてきます。
どれだけ大事に乗っていても、クッションのヘタりや樹脂製パーツの劣化があるので気になるポイントが増えてきます。
ここが劣化するとわかっていれば、最初から対処することもできるので今からでもやっておくといいですよ。
乗り心地は悪くなる
走行距離が10万キロを超えたあたりから、どうしても乗り心地が悪くなってきます。
なぜかというと、足回りのショックやスプリングが劣化してくるからです。
足回りってなに?クルマの足と言えば、タイヤ?そうです、タイヤを含めて、地面からの衝撃や振動を吸収してくれるパーツの事を言います。
クルマには、人間でいう胴体の部分を支えるショックアブソーバーとスプリング(脚の部分)、タイヤとホイール(靴と足)が乗り心地に直結します。
地面からの衝撃や振動をスプリングがまず受け止めて吸収し、そのスプリングの揺れを抑えるのがショックアブソーバーです。
ショックアブソーバーは日本語で言うと緩衝器、つまり衝撃を和らげるのに重要なパーツで、筒状ケースの中にはオイルとガスが封入されています。
筒状ケースの中でオイルが移動する仕組みになっていて、その抵抗によってスプリングの振動を吸収する仕組み。
ショックアブソーバーがへたってくると、スプリングの振動を吸収し切れなくなるのでフワフワしたような気持ち悪い乗り心地になります。
エンジンパワーが落ちる
エンジンはクルマのパーツの中でも一番過酷な環境にあるパーツです。
エンジン内部では、小さな爆発が繰り返されていて、そのたびにピストンは高速で動きます。
だんだんと摩耗が進み、エンジン内部にあってはならない隙間ができてしまうことで、燃焼効率が落ちてエンジンパワーも出なくなってしまいます。
10万キロを超えたあたりから、気づかないくらいに少しずつエンジンパワーは緩やかに落ちていきます。
大事に大事にクルマを長く乗っていくなら、定期的なオイル交換のほかに、エンジンの状態に合ったエンジンオイルを使う方がいいです。
走行距離20万キロまで乗ると新車時と比べてエンジンパワーはかなり落ちてしまいます。
でも、走行には全く支障はありません。
なぜかというと、20万キロまで乗ったあなたは、そのエンジンパワーに慣れているので、最適なアクセルワークを無意識にしているからです。
大事なクルマを一番乗りこなせるのは一番乗っているあなたってことですね。
内装のパーツがヘタってくる
走行中の車内は振動のオンパレード!
内装のいろんなパーツは常に激しい振動にさらされている状態で、至るところに影響が出てきます。
運転席のシート、純正のドリンクホルダー、シートベルトのシート、運転席フロアマットのカカト部分の劣化や破損が起こります。
他にも、エアコンの吹き出し口に社外品のドリンクホルダーをつけていると、ルーバーが折れてしまうこともあります。
- ハンドル:持ち手のところが擦り切れたりします。
- 運転席座面の右側:乗り降りするときに荷重がかかるのでクッションがヘタる
- 運転席足元右足かかと部分:アクセルブレーキでかかとを乗せるのでフロアマットに穴が開くことも
- 窓の開閉:モーターが弱って開閉スピードが遅くなる
特にひどいのは、運転席シートの乗り降りするときに荷重がかかる部分です。破けたり色が変わったりしちゃいます。
軽自動車の20万キロまで乗るメリット
軽自動車を大事に乗って走行距離20万キロまで乗りメリットをリストアップしてみました。
個人差や走行条件にもよりますので、自分にあてはめてみてください。
忙しいあなたのために、ざっくりとわかりやすく説明します!
- 車検費用が安い
普通車では軽く10万を超える車検代が10万以下でできる場合が多い - 故障してもパーツが安い
軽自動車はベース車両の共通(共同開発など)が多いのでパーツが豊富、そして安価 - 自動車税が安い
普通車だと軽自動車の倍以上かかります - 任意保険料が安い
軽自動車は車両重量が軽く事故を起こしたとしても相手側への損害が少ない傾向にあるので、任意保険が安くなる可能性がある - 行きつけの整備工場に覚えてもらえる
ずっと同じクルマを乗っていると車屋さんと仲良くなります
他にもクルマ好きな人には、パーツ代が安い、DIYしやすい、みんカラにカスタム情報が多いなど、魅力が多いのが軽自動車です。
軽自動車の20万キロまで乗るデメリット
対して、軽自動車で走行距離20万キロまで乗るにはデメリットもあります。
いくら最近の軽自動車が性能が高くてタフだからといって、物足りなくなってくる部分もあります。
どんなに大切に乗っていて、メンテナンスをしていても、ガタがくるものはきてしまいます。
交換できるパーツ以外でも、破損してしまったり、謎な異音が気になったり…。ジムニーは、フレームが歪んでしまって、思いっきり閉めないとドアが閉まりませんでした。
- 次々に発売される新型の軽自動車が気になる
- 原因がわからない異音や異臭が発生する
- ドアがぴったりと閉まらないことがある
- 真っすぐ走っているつもりでも横に逸れていく
- 走行はできても、電装系の部品が壊れ始める
- いつ故障するかもしてないという不安がつきまとう
車内では異音や異臭、エアコンの効きが悪くなったり、オルタネーターという発電機の不調によりバッテリーが頻繁にあがったりと、クルマの走行には問題なくても、「そろそろ乗り換えか…?」という気持ちがだんだんと高まってきてしまいます。
このあたりから、このまま我慢しながら乗り続けるか…?それとも、高く買い取ってもらえそうな今のうちに売ってしまって、新車か中古車を購入するべきか…?と考えるようになります。
愛着があるクルマでも、よほどこのクルマじゃないとダメという理由がない限り、乗り換えを考えた方がいいです。
今は、凄く気軽に買取査定ができるようになっているので、600社以上の提携業者の中から高額の3社のみと交渉できる大手のCTNならではの中古車査定で価格を確認してみるのもひとつの方法。
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走行距離20万キロの軽自動車に乗るあなたへ
長年乗ってきて愛着があるクルマでも、いつかは乗り換えの時期がやってきます。
僕自身も、大好きなクルマを乗っていても乗り換えの時期は突然やってきました。
別れを惜しむ間もなく売却してしまったことは今でも心残りです。
どうせなら、売る時期は自分の意志で決めて、思い出のパーツを取り外して置いておきたいですよね。
大好きなクルマを手放すことは決してカンタンなことではないはず、けど、大切に乗ってきた車だからこそ高く売れてほしい!
今まで付き合ってくれた相棒に感謝をしつつ、査定だけしてみるのもいいと思います。
ぶっちゃけ、軽自動車で走行距離20万キロを超えると査定額がかなり厳しくなります。
少しでも値段がついてほしいので、20万キロに到達するまでに一度査定を見てみることを強烈におすすめします!
乗り換えするかどうかは査定額を見てから考えると、ある程度いつまで乗るかいつまで乗れるかの目安にできます。
600社以上の提供業者の中から10社以上の見積もりを出してもらい、高額提示の3社とだけさらに査定交渉ができます。14年以上の積み上げた実績が信頼のネットワークを繋いでいます。
✔お店に行かなくてもいい
✔愛車の写真アップで査定もアップ
✔買取査定に納得いかなければ断ることができる
✔ローン(残債)ありでも査定申込可能
✔買取査定は手数料無料
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軽自動車で10万キロ超えたら気をつけること
軽自動車で走行距離が10万キロを超えたあたりから、車検時にディーラーなどから「これもそろそろ交換したほうが…」と言われるパーツが増えてきます。
10万キロまではメンテナンスにそれほど気を配っていなくても、10万キロを超えたら絶対に意識してください。
走行距離10万キロを超えて20万キロまで大切に乗るために必要なことをまとめてみました。
- 異音がしたらできるだけ早くディーラーに点検依頼
- できるだけ急発進をしない
- エンジンオイルは年に1回以上交換する
- 走る・曲がる・止まるに関わるパーツは優先修理
- 高速走行するときは必ず空気圧チェック
ただ、ディーラーや整備工場の見積もりを鵜呑みにするのもよくありません。
見積もり内容を精査し、不明な点があれば積極的に担当者に聞くようにしておくと、「なぜ交換が必要か」がわかるのと、担当者からは「ちゃんと説明できるようにしておかないと」という風に対応してくれるので、あなたにとって一石二鳥です。
次に、10万キロを超えたらこれだけは覚えておくといい!という内容をまとめました。
- 異変を感じ出したら放置しない
- オルタネータやコンプレッサーの修理は覚悟しておく
- 初度登録から13年経過すると自動車税が上がる
- 原因不明の異音は解決しないことがある
- 好きなクルマを嫌いになる前に乗り換える
せっかく、大好きなクルマでも「たまに変な臭いがする」や「ドアが閉まりにくい」など、細かいストレスの積み重ねで「もう嫌だ!」となってしまうことがあるので、嫌いになって売り払うようなことにならないでほしいです。
大切に思う車だからこそ、大好きなまま、いい思い出のまま手放すようにしておくと、次のクルマにもワクワクとトキメキを感じながら楽しむことができます。
もし、今のクルマで少しでも不満な部分があるのなら、査定をしてみて、好きなままの状態でお別れする選択肢も考えてみてください。
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車内のシートのクッションがヘタったり汚れてしまう場合は、シートカバーがおすすめです!こちらの記事で詳しく紹介しています。
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